宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」
宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」
3つの物語からなる。「絶対零度」:自殺未遂後に行方不明になった佐々優美の行方を追ううちに、押しかけの宅飲みなど横暴なふるまいをする社会人アメフトクラブの存在が。
「華燭」:同じ日に同じホテルで開かれるはずだった結婚式がともにトラブルで中止になる。幸せなはずの結婚式にまつわる因縁。
「昨日がなければ明日もない」:人間のクズの中のクズでどうしようもない依頼者である朽田美姫の物語。言動の一つ一つから不快感しか感じない。悲しい結末だけれど、手を下してしまった人物に同情と憐れみとねぎらいの言葉しかない。あんな自分勝手で傲慢で人の話に耳を傾けられなくて、周囲の人を傷付けてしまう人間、赤の他人であっても憎しみしかわかない。さらなる被害を出さないために、守るために必要だったようにも思えてしまう。
宮部みゆき「三鬼~三島屋変調百物語 四之続」
先日、5巻を先に読んでしまい、話の流れで不明な部分があり、4巻を図書館で借りてきました。
表題の三鬼。財政の苦しい小藩が杉檜の生育を目的に山奥に送り込んだ人々。小さな二つの村に別れて貧困や雪崩などの困難のなかつましく暮らす。怪我をしたもの、病気を患ったものは、他の村人が生きていくためには間引く必要がある対象となり・・・とても悲しい物語。それに引き替え「ひだる神」は不吉なものに取りつかれ怯える物語かと思いきや、取りついた神様と心通わせ、怖ろしさは全くなく、微笑ましく読める物語。
様々な物語が織り込まれて読みごたえがあります。
湊かなえ「ブロードキャスト」
中学3年生の時の駅伝大会。エースの山岸良太をメンバーから外しのぞんだ試合は、1位と18秒差の2位に終わった。
スポーツ強豪校に進学し、ともに陸上部の駅伝メンバーとなり全国を目指し一緒に走ろうと約束したものの、合格発表の帰り道に交通事故にあい、陸上部入部を断念した町田圭祐が主人公。ひょんなことから未知の世界の放送部に入部し、全国大会に情熱を注ぎ、上々の結果を経ての、悔しい思いを味わって・・・という青春の醍醐味満載な内容。
他の作品と比較すると中盤は中学生が書いたかのような文章に物足りなさを感じたものの(←期待しすぎて)、膝の手術をして、放送部と陸上部のどちらを選択するのか、中学3年生の時の駅伝大会のメンバー選出の裏側など最後の最後に語られる事実など、物足りなさを埋めてくれる内容。
3つの物語からなる。「絶対零度」:自殺未遂後に行方不明になった佐々優美の行方を追ううちに、押しかけの宅飲みなど横暴なふるまいをする社会人アメフトクラブの存在が。
「華燭」:同じ日に同じホテルで開かれるはずだった結婚式がともにトラブルで中止になる。幸せなはずの結婚式にまつわる因縁。
「昨日がなければ明日もない」:人間のクズの中のクズでどうしようもない依頼者である朽田美姫の物語。言動の一つ一つから不快感しか感じない。悲しい結末だけれど、手を下してしまった人物に同情と憐れみとねぎらいの言葉しかない。あんな自分勝手で傲慢で人の話に耳を傾けられなくて、周囲の人を傷付けてしまう人間、赤の他人であっても憎しみしかわかない。さらなる被害を出さないために、守るために必要だったようにも思えてしまう。
先日、5巻を先に読んでしまい、話の流れで不明な部分があり、4巻を図書館で借りてきました。
表題の三鬼。財政の苦しい小藩が杉檜の生育を目的に山奥に送り込んだ人々。小さな二つの村に別れて貧困や雪崩などの困難のなかつましく暮らす。怪我をしたもの、病気を患ったものは、他の村人が生きていくためには間引く必要がある対象となり・・・とても悲しい物語。それに引き替え「ひだる神」は不吉なものに取りつかれ怯える物語かと思いきや、取りついた神様と心通わせ、怖ろしさは全くなく、微笑ましく読める物語。
様々な物語が織り込まれて読みごたえがあります。
中学3年生の時の駅伝大会。エースの山岸良太をメンバーから外しのぞんだ試合は、1位と18秒差の2位に終わった。
スポーツ強豪校に進学し、ともに陸上部の駅伝メンバーとなり全国を目指し一緒に走ろうと約束したものの、合格発表の帰り道に交通事故にあい、陸上部入部を断念した町田圭祐が主人公。ひょんなことから未知の世界の放送部に入部し、全国大会に情熱を注ぎ、上々の結果を経ての、悔しい思いを味わって・・・という青春の醍醐味満載な内容。
他の作品と比較すると中盤は中学生が書いたかのような文章に物足りなさを感じたものの(←期待しすぎて)、膝の手術をして、放送部と陸上部のどちらを選択するのか、中学3年生の時の駅伝大会のメンバー選出の裏側など最後の最後に語られる事実など、物足りなさを埋めてくれる内容。

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